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プラハの春音楽祭が始まりました。無料配信をお見逃しなく

-for beautiful landscape with music-

 BRAVO Café コラム #29

2021年5月13日

すでに、「ぶらあぼONLINE」でもお知らせしているとおり、今年で73回を数えるプラハの春音楽祭が、昨日から始まりました。ほぼ、すべての公演が無料配信されるという嬉しい企画も用意されていますので、詳しくは「ぶらあぼONLINE」をご覧ください。

さて、毎年この音楽祭のオープニングを飾るのは、チェコが生んだ大作曲家スメタナの連作交響詩「わが祖国」です。

この曲については、多くの指揮者とオーケストラが優れた録音を残していますが、中でも、ロヴロ・フォン・マタチッチが、NHK交響楽団を指揮した演奏会の記録は広く語り継がれるものになりました。

1968年8月、ソ連軍(当時)などがチェコスロヴァキアに侵攻、チェコの民主化運動を武力で弾圧した事件がありました。多くの市民が犠牲になったことを受けて、マタチッチはソ連軍への抗議をこめて「わが祖国」の演奏をNHK交響楽団に提案し、結果的に多くの聴衆を感動させる演奏会が生まれることとなりました。

その時の演奏会の記録は現在CDで聴くことができますが、今日は、一昨日このコラムで当店のMDがご紹介したヤナ・ボウシュコヴァーさんのハープ演奏によるCDを再び取り上げたいと思います。プラハの春音楽祭の配信映像と併せて、ぜひ、ボウシュコヴァーさんのトレーラーもご覧ください。

(BRAVO Café 店長)