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ヴィヴァルディの底知れぬ創造性、そして、ピアソラの狂おしいまでに切ない哀愁の世界

-for beautiful landscape with music-

 BRAVO Café ブログ #20

2021年5月4日

ニューヨークの今を伝えるリアルな映像と、素晴らしい演奏映像を配信する「加野景子 New York VIOLIN LAVO」。昨日(5月3日)、いよいよ待望の第2回が配信開始されました。

日々の食材デリバリーは、Amazonが強い味方という加野さん、お嬢さんたちと一緒にマンションのロビーまで配達された品々を受け取りにいくシーンでは、コロナ禍におけるニューヨークの厳しい日常を知ることができました。

演奏映像は「2つの春」。ヴィヴァルディとピアソラが書いた《四季》、もちろん同名異曲ですが、この中から2つの「春」を、並べて聴くことができるのは、私たち音楽ファンにはとても嬉しいプレゼントです。

この映像が制作された「Eight Seasons―8つの四季―」というコンサートは、加野さん自身の企画によるものですが、彼女は、ヴィヴァルディとピアソラについて、次のように語っています。

「300年以上前に書かれたヴィヴァルディ作品の底知れぬ、かつ、いまなお新しさを保ちつづけているクリエイティビティに圧倒されます。どんな解釈も、壮大な器で受け止めてくれて、弾く者の感性を、泉が湧き出すように羽ばたかせてくれるのです。」

「ピアソラにしか表現できない、狂おしいまでに切ない哀愁の世界に触れ、それを音として表現することは、私たちの中にある様々な感情を、演奏を通してどこまで他者と分かち合えるか、というチャレンジのような気がしています。人間の声にいちばん近いと言われるヴァイオリンにしか表現できない旋律、それに触れるたびに、私は心を掴まれてしまいます。」

加野景子 New York VIOLIN LAVO」をはじめ、BRAVO Café がおとどけするオリジナル番組は、オンデマンド形式で配信されているため、いつでも、どこでもご覧いただくことができます。

ぜひ、ご意見、ご希望などをお待ちしております。明日もまた、加野景子さんの話題をお届けします。

 (BRAVO Café 店長)