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時代を超えて共鳴する名器ストラディヴァリウスの音色

-for beautiful landscape with music-

  BRAVO Café ブログ #13

2021年4月27日

BRAVO Café で配信中の番組、加野景子「New York VIOLIN LAVO」の#1では、京都禅林寺の永観堂で、J.S.バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番》より《シャコンヌ》を演奏する映像が収録されています。

永観堂は、美しい紅葉で知られる名刹ですが、その本堂に共鳴する重厚感あふれる旋律は、私たちの心を深く揺さぶります。この映像の中で、加野景子さんが演奏している楽器はストラディヴァリウス“ウィルへルミ“、1725年に製作された名器です。

ストラディヴァリウスといえば、ヴァイオリン族の中では最高峰に位置する楽器ですが、文字どおり、バッハの《シャコンヌ》を、ストラディヴァリウス“シャコンヌ“と命名された楽器で演奏した録音があります。

世界最高のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の元コンサートマスター、ライナー・キュッヒル氏による、J.S.バッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》全曲のCDがそれで、BRAVO Café ショップの棚に並んでいます。

その隣には、キュッヒル氏とウィーン・フィルの元首席ハープ奏者、グザヴィエ・ドゥ・メストレ氏のデュオによる「日本の歌」も並んでいますが、この2種類のCDは、同じ時にウィーンで録音されたものです。

録音の時の模様などについては、今後、折にふれて、このブログでご紹介していきます。今回掲載した写真は、録音場所となったウィーン・ショッテン教会の中庭でのスナップショット。カメラを構えているのは、キュッヒル氏のお嬢さんのWinnie Küchlさん。彼女はCDのジャケット写真を担当しています。

(BRAVO Café 店長)