2018年6月12日、東京オペラシティコンサートホールで、フランソワ＝グザヴィエ・ロトとレ・シエクルによる演奏会が開かれました。このコンビによるアジア・ツアーの掉尾を飾るもので、日本でたった一度しかないコンサートということも手伝って、チケットは早くから完売、客席は満杯という盛況ぶりでした。

プログラムは、ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》、《バレエ音楽「遊戯」》、ラヴェル《ラ・ヴァルス》、ストラヴィンスキー《バレエ音楽「春の祭典」》で、アンコールには、ビゼーの《アルルの女》から「アダージェット」が演奏されました。

幸運なことに、私も客席でこの演奏を聴くことができたのですが、ピリオド楽器で編成されたオーケストラの新鮮な響きと、ロトのアグレッシヴな指揮ぶりに圧倒されました。公演プログラムには、オーケストラ・メンバーのリストと共に、彼らが使用している楽器が事細かに明記されていて、本物の古楽器から、厳密な時代考証の元に復元されたものまで、《春の祭典》初演当時のオーケストラの響きを再現しようと努めたロト＆シエクルの力の入れようが伝わってきました。

5月31日発売予定の新譜、ベートーヴェンの交響曲第3番《英雄》についても同じことで、40ページを数えるカラーの解説書には、演奏者たちのリストとそれぞれが使用する楽器が克明に記されています。

まずは、是非、この音と演奏をお聞きいただきたいと思い、BRAVO Café はCDのリリース元であるフランスのハルモニアムンディ社が製作した予告動画を入手しました。ぜひ、ご覧ください。ご予約も受付中です（価格は送料込みです）。

（BRAVO Café 店長）

ロト＆レ・シエクルの「エロイカ」5月31日リリース！商品ページにて予告動画公開中！！