サイトへ戻る

ひとりの名匠に注ぐ、限りなく優しい眼差し

-for beautiful landscape with music-

 BRAVO Café コラム #27

2021年5月11日

BRAVO Café オリジナル番組「映像作家 大墻敦 ドキュメンタリストの仕事」の#2が本日、公開されました。

今回は、日本を代表するギター製作者・櫻井正毅さんのドキュメントです。

番組が始まると同時に、櫻井さんの笑顔が映し出され、私たちは、瞬時に櫻井ワールドに引き込まれていきます。ギター製作にかける姿勢は峻厳そのものですが、普段はとても温厚な佇まいで、私自身、何度かお話しする機会がありましたが、本当にお話が面白く、いつも時間が経つのを忘れてしまいます。

櫻井さんは、大学で電子工学を専攻した後にギター製作者になるという異色の経歴の持ち主ですが、ギターの設計に寸分の狂いも許さない真摯な姿勢は、まさしく、理科系の冴えた頭脳と妥協のない精神性に起因しているのだと思います。

世界中の名だたるギターを所有し、それらを弾きこなすギタリストの福田進一さんも、櫻井さん製作による『RF-マエストロモデル』を愛用しており、BRAVO Café で好評配信中の「福田進一 ザ・ギターレッスン」の中にも、このギターが登場します。

大墻敦さんの映像は、#1「ル・ポン国際音楽祭2019赤穂・姫路」の時と同じく、被写体への限りない共感と優しい眼差しに溢れており、ゆっくりとした時間の流れの中で、ギターと向き合うひとりの名匠の姿を描いていきます。

(BRAVO Café 店長)