BRAVO Café のオリジナル番組コーナーで配信中の「田尻洋一 驚異のピアニスト」。田尻さん特有のソフトな語り口とピアノ演奏で、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタの秘密が解き明かされていきます。
イディル・ビレット唯一の弟子である田尻さんは、師匠との出会いを次のように語ってくれました。「初めてビレットのところに行ったとき、いろいろな作曲家の楽譜を準備していきました。驚いたことにビレットは、それらの楽譜を見ずに、すらすらとピアノを弾いて指導する。要は、バロックから現代まで、ほとんどの作品が彼女の頭の中に入っているということなのです」。
師匠が師匠なら弟子も弟子で、田尻さん自身の頭の中にもモーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲、交響曲、協奏曲など、ほとんどの音楽が刻み込まれています。
それだからこそ、今日まで日本と世界各地で、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会、ショパン、シューマン、ブラームスなどのピアノ作品全曲演奏会、また、自身の編曲によるベートーヴェンやブラームスの交響曲全曲、ドヴォルザークの交響曲「新世界より」などをはじめ、数々のオーケストラ作品を演奏しつづけているのです。
BRAVO Caféの番組収録でも、もちろん楽譜はいっさい使っていません。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタのレクチャー・シリーズのあとは、バッハ、モーツァルト、シューマン、ショパンなどについての楽しいお話を、つぎつぎに配信していく予定です。
また、6月までにはBRAVO Recordsから、待望の田尻さん新録音がリリースされる予定です。どうぞご期待ください。
(BRAVO Café 店長)